石けんはとても身近にあるものですよね。
なので、気軽に使うことも多いと思いますが、実は石けんにも危険性が存在します。
「石けん=優しい」というイメージがありますよね。
今回はそんな石けんについて、少し詳しくお伝えします。
ぜひ参考にしてみてください。
こんな方におすすめ
- 固形石けんを使っている
- 敏感肌の方
- アトピーの方
- 手作り石けんを使っている方

記事の内容
- 石けんは化学合成物質
- 石けんは敏感肌やアトピーには負担が大きい
石けんは化学合成物質
一般的に石けんというと、低刺激のお肌にやさしい洗剤ですよね、
なので、もしかしたら天然物質だというイメージを持っている方もいるかもしれません。
とはいえ、石けんは油脂と水酸化ナトリウムなどのアルカリ剤を中和反応させて作る物質です。
つまり、れっきとした化学合成物質です。
実は、一部の消費者の間では手作り石けんが流行っています。
自分の家で、食用油脂と薬局で売っている寄性ソーダを反応させて石けんを自家製する方がいます。
しかし、これは非常に危険です。
お料理気分で作っている方がほとんどだと思いますが、やっているのは化学実験そのものです。
さらに、寄性ソーダは劇物にも指定されている大変危険な薬品です。
目に入ると失明の恐れもあり、石けんもアルカリの中和が失敗すると、とても皮膚刺激の強いものが出来上がります。
そのため、フリマアプリなどで手づくり石けんを購入したり販売するのは大変危険です。
気をつけてください。
石けんは敏感肌やアトピーには負担が大きい
また、石けんは天然物質ではないということだけではありません。
実は、お肌にやさしいとも言えないのが本音です。
石けんは、洗剤の中ではかなり珍しい弱アルカリ性の洗剤です。
これは主原料が弱酸性の油脂と、強アルカリ性の寄性ソーダを反応させて作っているからです。
もともとお肌は弱酸性の皮脂膜で守られています。
しかし、この弱酸性が保たれないと、お肌のバリアが完全に機能しないようにできています。
石けんはアルカリ性で、この弱酸性の皮脂膜を中和してしまう(なくしてしまう)ため、脱脂力が非常に強いです。
なので、弱アルカリ性の石けんは、弱酸性のお肌を洗うのに適しているとは言えません。
とはいえ、お肌がそれなりに強く、皮脂量が十分にある方の場合は、石けんで多少洗ってもすぐに皮脂の分泌によってお肌の弱酸性が保たれるようにできています。
これは、お肌のアルカリ中和能と呼ばれています。
このアルカリ中和能があるため、お肌の状態が普通の人の場合、石けんでお肌を洗っても全く問題ありません。
しかし、極度の敏感肌やアトピーの方の場合、皮脂量が少なかったり肌バリアがそもそも弱かったりするので、石けんで洗うとものすごく乾燥して肌荒れの原因になることもあります。
そもそも石けんは目に入ると激痛で、傷にもものすごく染みますよね。
その時点で低刺激ではないのはあきらかです(笑)
石けんというと「さっぱり洗った感じ」が特徴ですが、洗った後に顔が突っ張るほど乾燥する石けんは、洗いすぎということになります。
このように、石けんは意外とお肌にやさしくないです。
とくに、敏感肌やアトピーの方は気をつけて使ってください。
今回のまとめ
石けんは、低刺激でお肌にやさしい洗剤というイメージがありますが、れっきとした化学合成物質です。
フリマアプリなどで手作り石けんを購入するのは危険です。
さらに、石けんはお肌にやさしいとも言えません。
石けんはアルカリ性で、弱酸性の皮脂膜を中和してしまう(なくしてしまう)ため、脱脂力が非常に強いです。
なので、弱アルカリ性の石けんは、弱酸性のお肌を洗うのに適しているとは言えません。
とくに、極度の敏感肌やアトピーの場合は、ものすごく乾燥して肌荒れの原因になることもあります。
石けんは身近にあるので気軽に使いがちですが、使う際は気をつけてください。
ぜひ参考にしてみてください。
ではまた!